たかの友梨オールインワンジェル 40代

親世代からのきつい一言

 

おはようございます。


 

 

おはようございます。今日もよろしくお願いしますね。


 

朝の挨拶を気持ちよく交わすと私の一日が始まります。

 

ここは老人向け介護施設。子ども達が大きくなり、子育てがひと段落した私は、昔取得した資格を生かし、少し前からこの施設で就職することになりました。

 

家で過ごしていると40代後半の私はすっかりおばちゃん、ひどい時にはおばあちゃん扱いですが、ここで働くようになり、親よりも年上の利用者の方たちと接することで、すっかり若い気分を取り戻せたような気がします。

 

なにしろ、年を聞かれてもうすぐ50歳なんです、と言うと、揃いも揃って若くていいね!なんて言ってくれるんです。その後、50代になったらこうよ、60代になったらこうよ、なんて夢のない話が続きますが、きっとここにいる限り、私は永遠に若いと言ってもらえるはずです。

 

ところがある日のことでした。

 

昼食の準備をしようと食堂へ向かうと、幾人かの利用者の方が楽しそうに話しています。

 

 

こんにちは、ちょっとテーブル片付けますね。


 

と清掃に入った私に、最近いらした一人の女性利用者が尋ねます。

 

 

そういえば、あんたいくつなの?


 

 

私ですか?もうすぐ50になります。


 

にこやかにいつもの返事をした私に、その女性は続けます。

 

 

あらそう。老けて見えるね。


 

 

えっと、そうでしょうか?


 

一瞬顔がこわばりましたが、何事もなかったように返事をする私へとどめの一言が刺さります。

 

 

40代には見えんね。てっきり50代半ばかと思ったわ。


 

これにはさすがの私もショックを隠せず、黙ってしまいました。

 

そこへ昔からの利用者の玉緒さんが、

 

 

いいじゃないの、向井さんはこんなに元気に働いとるんだし。


 

と口を挟んでくれましたが、その一言で逆に気付いてしまったのです。

 

私が今まで若いと言われていたのは、見た目ではなく、単純に年が若いだけだった、ということに。

 

確かに私は、周囲の40代よりも健康的で、元気に働いていると思います。その部分を見て、若いねと言われていたのに、私は光代さんに合うまで自分が年相応、あるいは多少若く見られているのだと勘違いをしてしまっていたのです。

 

見た目は50代。それは一度舞い上がってしまっていた私にとって、辛辣な言葉でした。

 

その一方で、光代さんを見返したい。年相応にきれいになりたいという気持ちが芽生えます。

 

その時ふと頭に、薫さんのことが浮かびました。

 

薫さんは70代なのですが、とってもきめ細かいきれいな肌をしているのです。彼女に話を聞けば、きれいの秘訣が分かるかもしれません。

 

 

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親世代からのきつい一言|たかの友梨オールインワンジェル物語



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